感覚過敏の人たちは、日々生きているだけで辛さを感じています。
たとえば聴覚過敏の人は、雑多な音に苦しめられています。
他人の声、自動車や電車の音、電子音、街に流れる音楽や放送など、そういう音が聞こえてくると、頭のなかが乱れ平静に保つことが難しくなります。
嗅覚過敏の人は、ニオイに苦しめられています。
香水、芳香剤、たばこ、体臭、排気ガスなどをかぐと、気分が悪くなったり体調が悪くなったりします。
視覚過敏の人は、蛍光灯や自動車のヘッドライトの光、太陽光のまぶしさに苦しめられています。
触覚過敏の人は、滑(なめ)らかでないものに触れると不快さを感じたり、人と触れることを嫌がったり、水に濡れると痛みを感じたりします。
味覚過敏の人は、味の濃いものや刺激の強いものを食べられなかったり、食感に違和感を感じたりします。