「人間関係がよくない」と言う若者のなかには、一般的な対人関係の仲の悪さではなくて、自身を護(まも)る術(すべ)を知らないがゆえに、人との関係がよくない若者がおります。
どうやって自身を護るのかを知らないので、不用意に自分をさらけ出してしまい、よからぬ人たちがたくさん寄ってきて関わりが増え、失礼な言葉や卑猥な言葉を浴びせられたりする。
それで「私のところには、ろくでもない人たちばかり集まってくる」と、怒りをぶちまけて嘆(なげ)いていたりします。
どうして自分を護る術を知らないかというと、人それぞれ事情が異なりますが、たとえば親から自身の護り方を教わっていなかったり、あるいは境界知能(軽度知的障害)で自分を護るための防衛機能がはたらいていない等があります。