人は自身の存在でアイデンティティを確立できないと、他人からの高評価や認定を頼りにしてそれを確立しようとします。
たとえば資格を取得することです。
それも少し勉強すれば取れるような資格をたくさん取ろうとします。
こんな資格ももっている、あんな資格ももっている、ということで、自分がしっかりと認められた存在であることを確認するのです。
だから、際限なく資格の合格証をいくつも取得することにこだわります。
しっかりと学びたいとか、たくさん知識を積みたいのであれば、資格などいらないはずなので、他人からしたら、そんな資格を取得しようがしまいがどうでもいいと感じられるのですが、本人にしたらそのくらいしないと自分の精神を維持できません。
「私は人(組織)から勉強した分だけ評価され、認められています。その証拠がこれ(資格)です」ということができないと、自分がいなくなってしまう。
だからこそ、試験に合格して資格を手に入れようとします。