日本人は自立をすることや自立をさせることに非常に囚(とら)われています。
自立をすることを素晴らしいこととみなしていたり、子どもを自立させることが大事であると考えています。
たとえば、家にひきこもっている息子や娘を、「もう大人なんだから自立しなさい」などと、家から出て一人で生活するように仕向けることがみられます。
行政もそれを「自立支援」などといってすすめていたりします。
しかし、本人の意思に反して無理に自立をさせようとするせいで、問題をこじらせたり、新たな問題を生じさせてしまうことが多いのです。