親への不満は多くの人が自身の内に抱えています。
普段の生活ではそういう不満は人に話しませんから外からはわかりませんが、内には不満があります。
なぜそういうことが言えるかというと、心理カウンセリングの場では親への文句がよく出てくるからです。
「親が味方になってくれない」、「親がひどいことを言う」、「親が私の人生の干渉してくる」といった様々なことを話されます。
それで私がそれを親身にずっーとお聴きしておりますと、その人の言うことがだんだんと変わってきます。
「こんなに親の悪口を言ってますが、まあ、本当に悪気があってやっているわけじゃないと思うんです・・・。」とか、「ひどい親ですが、でもここまで私を育ててくれたことは感謝してます」とか、文句や非難だけじゃなくて、認めたり感謝する言葉も少しずつ出てきます。
人は抱えている不満をきちんと聞いてもらえると、本人のなかで変化が生じて、これまで記憶の中で途切れていた「親にしてきてもらった事柄」が思い出されてきます。