リストカットという自傷行為には様々な意味があります。
その意味の一つに「切り離し」があります。
悪の人格部分や罪悪感が過剰に生じる場合には、それらを自身のなかから消そうとすることがよくみられます。
ただ、実際に消すことはできないので、通常は何らかの対処をして、それらを自身に意識できないようにしています。
つまり「切り離す」ことをするのですが、それによって、罪の意識によって苦しめられることなく、自身を尊重(肯定)して生きていられます。
ところが、その「切り離し」ができない場合、現実に自分の手首を「切る」ことで「切り離し」を実現させることがあります。