「怒り」はとても扱いにくい感情で制御しにくく、外に向かえば暴力や威圧、挑発になるし、内に向かえば自己懲罰になります。
怒りが外に向かう場合は、あまり自覚がなく誰かしらに向けて発散されています。
たとえば、店員や職員、家族に八つ当たりをしたり、自動車に乗って嫌がらせをしたり、SNSなどネットで挑発的な表現をしたり、非難したり悪口を書いたりして発散している。
その際、自分は正当で相手は悪者であるという意識であることがほとんどです。
怒りを吐き出せば、それを食らった人や書き込みを読んだ人は当然怒りがわいてきますから、自分のなかにあった怒りは相手の怒りに替わります。
つまり、自分のなかから怒りが移って無くなります。
そういうふうにして自身の怒りを別の人に転移させることによって処理をし、自分を穏やかにしています。
しかしそれは同時に相手を巻き込み、相手に怒りを生じさせていることになります。