M・ナイト・シャマラン監督、メル・ギブゾン主演の映画で『SIGNS(サイン)』というのがあります。
宇宙人の侵略を扱ったミステリーで興味深い作品です。
このなかで主人公の幼い娘がコップの水を飲んで、「It's contaminated.」と言う場面がある。
「このお水、汚染されてる」と言うのですが、汚染などされてなくて、その飲み残したコップを家中に置きっぱなしにする。
普通、親からみたら、意味のわからないことをして「この子はちょっとおかしいんじゃないか?」と思ったりします。
そして、息子の方は喘息を患(わずら)っている。
薬が手放せず苦しい状態にあります。
一見すると、この状況は不幸にも見えるわけですが、宇宙人が襲ってきたことで、それが不幸などではないということがわかるのです。
宇宙人の弱点は「水」で、娘が部屋中に置いておいた水の入った沢山のコップのおかげで、運よく都合よく宇宙人を撃退することができた。
息子は宇宙人に捕まってしまい毒素をかけられたんだけど、喘息によって気道が閉じていたために毒素を吸わずに済んだ。それで助かった。
自分の周りで起こる出来事というのは、何かしら理由があって起こるように思えます。
もちろん、その全部に理由があるわけじゃないでしょうが、「どうしてこんなことが起こるんだろう?」と考えていくと、後々には自分を良いほうに導いてくれるために何かが起こっているように感じます。