精神分析には「肛門期」という概念があります。
「肛門期」というのはいわゆるトイレット・トレーニングの時期のことです。
トイレに行きたくなった時にその場では我慢して、トイレに入ってから排出する、ということを学習しています。
それを感情に当てはめてみると、自分のなかに嫌な吐き出したい感情があっても、やたらめったらその辺で排出しないし、まき散らさない。
人前では文句や不満を言わず、周りに迷惑が掛からないような所で言ったりする。
ところがこの肛門期に問題を抱えていると、感情の我慢・排出がうまくいかないので、人前で文句や不満を口にしたり、相手をけなしたりしてしまう。
それで原因論として、「幼少期に何か問題があるんじゃないか?」と一般的に言われたりしますが、それは精神分析の理論を元にしています。