マスメディアが悲惨な事件ばかりをニュースで流すせいで、世の中はひどくて残酷なことばかりだと悲観してしまう状態をミーン・ワールド・シンドローム(Mean World Syndrome)などと呼んだりします。
実際、身近で事件が起こることは殆ど無く、地元で暮らしているだけならば知らないで済むはずなのに、マスメディアによって遠くの事件まで知らされ、そして、より悲惨さが強調されるせいで、世の中がひどい世界になっていると思わされてしまうのです。
現実には世の中では酷いことばかりがあるわけではなく、素晴らしいことも素敵な事もたくさんあるのですが、そちらには意識が向かわずに悪い事件の方にばかり注目してしまいます。
特に、感受性が強くなっている状態では悪い事件等の影響を大きく受けやすく、悲観的になってしまいやすい。
悲惨な事件を見聞きして、「世の中はおかしい、間違っている」「世の中は腐敗し堕落している」と、我を忘れるくらい怒りがこみ上げてきたり悲しみに覆われてしまい、情緒が大きく揺れ動きます。