心理というと、「この行動をする裏にはこんな心理があります」というのがお遊びでありますが、それは人が興味をひく部分や、人が納得しやすい部分を切り取っただけにすぎません。
といいますのも、「あんな行動をする心理はなんだろう?」とか、「あんなふうに発言する心理はなんだろう?」と感じたとき、その心理を一つに決めつけるのをやめて色々考えてみると、あれかな?これかな?と考えがどんどん出てくると思うんです。
さっさと解答を見つけてしまうのではなくて、想像を膨らまして豊かにしていく。
そうすると、連想がたくさん出てきます。
その時にハッと気づくのです。
「ああ、原因とか理由なんてわからないんだ。私はある特定の心理にこじつけて納得しようとしていたんだ」と。
「これには○○の心理がある」というような「当てはめる心理」が心理だと勘違いしていると、思考がそこにはまって抜け出すのが大変になります。