心理カウンセリング学やメンタルヘルス学を学ぶ人はたくさんおります。
その際に、まず学ぶ本人が心理カウンセリングを受けることが必要です。
知識や技法だけを学ぶのではなく、カウンセリングを受けるということがどういうことかを学ぶのです。
そうすると、カウンセリングを受ける側の人の気持ちがよくわかってきます。
クライエントになってみると、たとえば、「このカウンセラーは私の話を本気で聴いているのかな」とか、「カウンセラーは『うん、うん、そうですね』とか言っているけど、本当にわかっているのかな」と、そういうことを感じると思います。
また「共感するとか言っていながら、教科書に書いてあるような理屈を押しつける」、「『何千人も診てきたから治せる』と偉そうに言う」とか、「フレンドリーさをアピールしたいのか、ため口をきく」とか、「私が苦労話を話したいのに、カウンセラーが自分の苦労話をしている」とか、そんなことも感じると思います。