納得できる話をしましょう

脳神経から精神状態を理解する

感動をしたくて文学や映画などを鑑賞する行為

「感動したい」とか「涙を流したい」と感じたときに、文学や映画などを鑑賞して自分の気持ちを解放したり、快感を得たりしている人もおられるでしょう。

この作用は皆さんもよくご存知の「カタルシス」でして、日本語では一般的には「浄化」と訳されています。

 

文学や映画の鑑賞時にはその世界に入り込みます。自分がこの現世界を少し離れます。だからこそ楽しめるし、あるいは悲しめる。

とくに感動する物語の場合は心を揺さぶられます。涙を流すほどです。それによって心が洗われる。

 

こうした体験はこれからの自分に影響を与え続けます。

それはどんなことかというと、たとえば自分の中にあるモヤモヤしたものが刺激を受けて、「自分は少し変わった」と感じることです。

「自分は少し変わった」という感覚によって、何かに近づいたような気になります。

 

しかし、もちろん現実の世界に戻ってくれば何も変わっていなくて同じ日々の繰り返しなのですが、そうした気持ちが少しずつ環境を変えていくのです。