子どもは親から見捨てられるのではないか、という恐怖心を多かれ少なかれ持っています。
見捨てられればどうしていいかわからないですから、しぶしぶ親の言う通りに従います。
親の言うことが納得できる範囲であればいいのですが、親の言うことがあまりにも理不尽であれば、それに対する怒りや恨みの気持ちは本人の中にしっかり残ることになり、大人になっても変わらず存在しつづけます。
それが日常生活に少し顔を出すようになると、ちょっとしたことに怒りが湧いてきたり、ひがみが出たり、相手の対応に不機嫌になったりします。
本人にしてみれば毎日腹の立つことが多いとか不運が続くとか、非常識な人が多いとか、そういうふうにイライラする理由を考えるわけですけど、本当の理由は自分でも気づけていないことが多いのです。