夫婦間の問題が生じている原因というと、価値観や生活感の違いとか、性格の差といわれることがあります。
そしてその問題が解決しない一つの原因は、お互いが思いやらず譲り合わないからだといわれることがあります。
つまり「差」とか「違い」とか、そういうお互いの分かり合えなさが問題になっていることが多い。
しかし逆のことで問題が生じている場合もあります。
それは、お互いが相手のことをわかっていると思い込んでいることです。
どういうことかというと、私たちは似た者同士で、生きてきた状況も似ていて、だからこそお互いのことを分かり合えるし共感できる、と思っている。
しかし、実際には相手のことをわかっていなくて、というか、分かろうとしていなくて、相手の雰囲気が自分と同じっぽいという理由で意気投合しているだけなのです。
だから問題がいったん表面化すると、お互いが自分を守ろうとして相手に対して攻撃的になるために、どうにもならなくなってしまいます。