ちょっとした相手の対応にイライラや怒りが生じてくるので、「イライラを抑えたい」と考えている人はとても多くおられます。
それで「どうしたらイライラが抑えられるか?」という方法を知ろうとして相談に来られる。
たとえば、世の中には「○○をすることで感情を鎮(しず)める」とか、「怒りたくなった時の考え方」などといったアンガーマネジメントの本がたくさん出ていますし、教育や講演、セミナーなどもたくさんあります。
(そうしたものがたくさんあるということは、イライラを抑えることが難しいことを意味しています。)
だから、上記のような効果的な方法があって、それでもって意志や理性、あるいは理屈でコントロールできるんじゃないかと思うわけです。
しかし実際には、なかなかうまくいかない。
なぜなら、イライラという感情が意志や理性よりも深い次元にあるものだからです。
そしてもっと言えば、イライラは自分のなかに「ある問題」をもっていることを語りかけているのです。
言い換えれば、自分に「あること」を気づかせるために生じているのです。