心理カウンセリングや精神医学を学びたい、あるいは学んでいる人たちは、知識や技法を自身に取り込む(吸収する)ことだけに囚(とら)われるのではなくて、自身についてもっと知る・学ぶことが大切です。
自身が日常どんな行動・態度をとっているのか、自身がどんな言葉づかい・口調でどんな話をしているのか、これまでどういう発達をしてきて、現在どんな生き方でどんな暮らし方をしているのか、そして自分の存在が他人に影響を与えすぎて「いない」か、そういう顧みと探求なしには心理カウンセリングや精神医学を理解していくことはできません。
知識や技法をたくさん学んで満足しているような人や、知識や技法で相手(患者など)を操作したい人、あるいは相手よりも上に立って相手を啓発したがる(変えたがる)人は、どうも自身についての顧みを避ける傾向があり、自分の中身を知らないので、知識をひけらかしたり、自分を知ってもらいたいなどの未熟さが見られます。