ビジネスセミナーや自己啓発セミナー、あるいはコーチングなどで、とくに若い社会人向けにキャリアアップとかスキルアップとか、パーソナルブランディングといったようなことをしきりにうたっているのが見られます。
これらは、人が元々もっている「自分の価値を高めたい」「もっとすごい人になりたい」という自己向上欲求を煽(あお)るものです。
煽られると人はそれに乗っかってしまいやすい。
「自分を向上させること」には依存性(中毒性)があり、あまりに熱が入ると、自身のしていることを正当化することばかり増え、周りの人のことよりも、自身を立派に仕上げることばかりに意識がいきます。