過去に生じたトラウマを抱えてきている人は、その時からこれまでずーっと頑張ってきていることがみられます。
なぜなら、頑張ることが自身の精神を支えるものであるからです。
ですから日常生活でも仕事でも自身に厳しくして努力していたり、さまざまなことを体験して経験を積んできています。
しかし一方で、その体験してきたという事実によって、「世の中のことを学んで知っている」と自負していたり、「努力をしない人はダメだ」と他人を評価していることがみられます。
どうしてそうなるかというと、これまで自分を護(まも)るためにやってきた頑張りが、苦労もなく安泰に暮らしてきた他人との比較の中で、虚しさを感じさせるからです。
自身の内側ではそうした空虚感や寂しさなどで空洞の感じがしており、どうしたらその空洞を埋められるかと悩んでいたりします。