相談に来られた人に専門家が「それはこういうことです」とか、「こうした方がいい」と助言するのは簡単で、気が楽です。
自身がもっている知識を披露すればいいのですから。
しかしそれをしないで、相手の話を傾聴するほうが大変でつらい。
ご自身のことに当てはめてみますとわかりやすいと思います。
友達や恋人が悩んでいるときに、「こうした方がいい」とか、「こう考えればいい」と言うのは簡単で、助言した自身の気持ちがすっきりします。
しかし、それをせずに相手の話を聴きつづけて、相手がみずからわかって対処できるようになるまで待って耐えるほうがはるかに苦痛で大変です。