私たちは自身のなかに矛盾を抱えておりますが、現実世界では自身の矛盾を矛盾とは感じないように暮らしています。
たとえば他人に「こうした方がいい」とか「なぜこうしてくれないの」と言いながら自分は何もしてないとか、そういうことをしています。
あるいは「こういう性格の人は嫌い」なんて言いながら、だいたい近いことを自分もしている。
世間でよく言われる「言ってることとやってることが矛盾している」ことになります。
自身の矛盾を感じると、自身を見直さなければならなくなりますから、それはできる限り避けて通っていますし、矛盾を相手から指摘されるのは腹が立ちますから大抵それに対する言い訳を考えています。
どんなことを考えているかというと、「私は、誰よりも自分のことを一番わかっています」という言い訳です。