とても多くの人たちが家庭の悩みを抱えておられます。
こんなにたくさん悩みがあるのか!というくらい見聞きしますし、そんな壮絶なことがあるのか!と感じるほど酷い話、心が痛む話を聴くこともあります。
しかしなかなかそれが表に出てこないのは、家庭、ことに親や子どもとの問題はどうしても隠しておきたい、またはそこまで思わなくても、人に話さないでおこうと考えるからです。
その考えの奥には、家庭の事情を人に明かすのは恥ずかしいといった感情や、家庭のことは家庭内で何とかしたいといった思いがあるからです。
また、思いやりのある人は、人に話したら重く感じるだろうとか、相手を暗い気持ちにさせたくないといった思いが強くありますから、人には話さず自分のなかだけにとどめておこうとするでしょう。
人によりますが、話したところでどうにもならないという諦(あきら)めがあったり、人に話したところでわかってもらえないかもしれないし、もし話をして受け入れてもらえなかった時のみじめさを考えたら、やはり話さずにいた方がいいと考えてしまいます。