心を病んだり精神を病むのは、心が弱いとか精神力が弱いのが要因ではありません。
病んだ人たちをそのような要因で見下している人がおられましたら、その人は自身のことを心や精神力が強いとみなしていることになります。
しかし、そういう人は心や精神力が強いのではありません。
周りにいる人たちや生き物たちに心をつかっていない(配っていない)、言いかえれば、人や生き物に配慮したり神経をつかっていないから心が疲弊せず、それゆえ心の病にもならずに健康でいられる、というわけです。
ただ、本人はそれをわかっていない。
無神経に生きていることを心や精神力が強いと思い違いをしている。
だからこそ、心や精神力が強いとか弱いといった「観念」でものを言えるのです。