納得できる話をしましょう

ヒトを理解する

記憶

迷惑かけたことや裏切ったことを忘れてしまう

精神的に若い頃というのは、人に迷惑をかけたり、人にひどいことを言ったり、人を裏切ったり無視したりしています。 結構、人に悪いことをしています。 でも精神的に大人になって立派に生きている頃になると、そうしたことをみんな忘れてしまうのです。 そん…

親に遊びに連れて行ってもらった記憶がない

幼い頃、親に遊びに連れて行ってもらった記憶がほとんどなく、つまらない幼少時期を送ったと不満感を抱えておられる人もいます。 そういう人がいる一方で、休みの日になると家族みんなで出かけるのが習わしで、自分一人の時間を好きに過ごしたり、友達と一緒…

「私は何も問題ない」と、つっぱって生きている

つらさや悲しみを伴わない「癒し」は存在しません。 自分が癒されるには、相当の体験を経なければ「癒し」は訪れない。 ですから、つらさや悲しみを味わいたくない人たちは、癒しなど求めずに、「私は何も問題ない」と言って、つっぱって生きています。 我の…

記憶が定かでなくて不安になるときに

不規則な生活になっていたり、自分に合っていない生き方をしていたりすると、記憶が定かでなくなる状態になることがあります。 人の名前や顔が覚えられなかったり、やるべきことを忘れたりして、私は病気なんじゃないかと不安になる人もおられます。 そうし…

キレるというのは人格が切り替わった状態

「キレる」というのは瞬間的に自分の人格が切り替わった状態です。 ですからその瞬間に何を言ったのか、何をしたのか覚えてないことが多い。

記憶が飛ぶことが心配になる

生きていれば大変なことやつらいことは多いですから、記憶が飛んだり、記憶がなくなったりすることはしょっちゅう起こります。 生きている間のすべてのことを覚えていたら心労で倒れてしまいます。 記憶を自分から切り離すのは心の働きですから、あまり心配…

記憶には感情が伴っている

自分が思い出せる記憶には感情が伴っています。 たとえば学校生活とか、アルバイト先の出来事とか思い返してみると、「楽しかったな」とか「あれはつらかった」なんて感情が蘇ってくるでしょう。 記憶だけが単体で存在していることはほとんどなくて、ほとん…

経験から学べない、という状態

「経験から学ばない人は頭が悪い」とか、「たとえ失敗しても、そこから学んで二度と繰り返さなければいい」ということがよく言われますが、それは人生論や自己啓発論でのことです。 そのような「学んで習得して、見直して新しく習得し直す」ことを“阻害され…

何度も同じことを話したくなったり、何回も聞きたくなる

何度も同じことを話したくなったり、何度も聞きたくなったりするのは、それだけ「そのこと」が気にかかっているからです。 つらい体験をしてきたのかもしれないし、ものすごいショックな出来事だったかもしれない。あるいは相手にわかってほしいことなのかも…

過去の記憶や感情が繰り返し湧き上がってくるのは心の働き

ひどい体験をしてきた場合に、その過去の記憶とそのとき体験した感情が繰り返し湧き上がってくることがあります。 この湧き上がってくること、つまり意識化されることは、つらかったことを和らげていこう、治していこうとする心の働きです。 過去の体験を忘…

昔は不便で物の不足した生活だったという記憶

昔の生活は今と比べて不便で物も不足しており、苦労することや悔しい思いをすることも多かったですから、当時から生きておられる人のなかには大変な生活だったという記憶が何度もよみがえってくる人もいます。 それゆえ今の快適な生活と比べると、ことあるご…

昔の酷かった時代の記憶をもつ親たち

昔の親の多くは子ども時代に戦争で食糧や物が不足していたり、軍人の親に厳格に育てられて愛情をもらえなかった人がとても多い。 しかし現在は物も豊かにあり快適に過ごすこともできます。 だから複雑な気持ちになるのです。昔はひどかったけれども今はこん…

何度も同じ気持ちが口から出てくる

何度も何度も同じ気持ちが口から出てくるのは、それだけそのことについて悩みが深いということです。 何度も同じことを言っていると、相手からは「しつこい」と言われることになりますが、それだけその気持ちが心を占めているのです。

自分のなかで自動化されているパターン

駅から自分の家に帰る際に、私たちは道をいちいち意識しなくても家に帰れます。 気がついたら家についていたという感じです。 というのも、同じパターンであれば毎度考えないで済むように人はできているからです。 そういう能力を人はもっています。 しかし…

記憶は現在のものの見方や気持ちを反映している

記憶というのは、本人の現在のものの見方や気持ちを非常に強く反映しているものです。 ですから逆に言えば、現在のものの見方や気持ちが変わると、記憶も変わってきます。

恋愛を語る際は自分の体験や記憶から話をしがち

恋愛を語る際は、たいてい自分の体験から感じたことや過去の記憶を話しがちです。 または、友だちが経験したことを見聞きして、それを知っているだけです。 つまり、その程度しか知らない。 その程度で恋愛とはこういうものだなどと判断していたりします。 …

過去の記憶のすべてを思い出さなくてもトラウマは治る

トラウマなどを治すための心理療法や心理カウンセリングをやっていく上で、患者が記憶の中にあるものを“すべて”を思い出す必要はありません。 そもそもやろうとしてもそれは不可能です。 患者が過去の重要な記憶を“すべて”思い出さなくても、いま感じている…

子育てで大切なことは親御さんが自身を知ること

子育てで大切なのは、「子どもに何をしてあげられるか」ということだけじゃなくて、親御さん自身がどういうふうに生きてきたか、どういう感情を抱えて暮らしてきたか、といった自身を知ることです。

過去のつらい記憶が蘇ってくるのは

過去のつらい記憶が蘇ってきますと、現実につらくなりますから好ましくないことのように考えてしまいます。 しかし実際には、つらかったことを自身に思い出させることで、そのつらさを軽減し処理していこうとする回復のための作業をおこなっています。 記憶…

つらい記憶が人生の一部になっていく過程

つらい記憶というのは、人生の内になかなか組み込まれないものです。 自分の体験したことから外したいという思いがありますから、人生の一部として成っていかないのです。 しかし人間というのは何とかして自身を癒すために、その記憶を人生の内に組み込もう…