自己規範・自己厳格・自制
心の病になる人の多くは、自身を律する精神力がとても強い。 自身を踏ん張らせたり、無理をさせたり、我慢させたり、頑張らせたりします。 自身に対する制御力が強大です。 その強大な制御力は自らを苦しめるにいたるほどです。 過剰に責任を背負い込んだり…
「頑張ってない私を私は嫌いだから! 頑張ってね私」と鼓舞する人がおられます。 頑張ることも時には要りますが、あまりにも頑張ると活力が出なくなったり、精神状態を崩すことにもなりかねません。
境界例(境界性人格障害)の特徴は情緒的未熟さと自我の弱さです。 それゆえ衝動的な言動をします。 たとえば社会的に反した行動であったり、逸脱行動という形で表します。 一方で、心身症者はそうした退行的な衝動を自分自身に許しません。 なぜなら、自身…
自分を律している人はすごく偉い、あるいは自分を律することはとてもすばらしいことである、という考えを信じ込んでいるのが「自制心信仰」です。 自制心があることや自制心が強いことを本質も知らずに闇雲に高く評価し、自制心がないことや自制心が弱いこと…
日々の勉強や研究、仕事や作業などを頑張りすぎて心身の具合を悪くされ、症状が治らず慢性的になってしまっている場合が多くみられます。 また無理が高じて、死にたくなってしまっている人も多くみられます。 自分に対する厳しさや頑張りを緩(ゆる)められ…
摂食障害になる人たちは自分に対して非常に厳しくなっています。 自分に対する善悪が非常に明確になっていて、完璧なまでに「自分を仕上げよう」となっていることが多くみられます。 それゆえ、日々の生活を好き勝手に適当に暮らすような状態でいることがで…
「曲がったことが大嫌い」という人は、あまりにも正しいことを貫き通そうとするために、人とぶつかることが多くなります。 また、周りにいる人を怖がらせてしまったり委縮させてしまうこともあります。
完璧主義な性格を変えていきたいという人はご相談ください。
私たちはこの世の中に生きていると気づかないうちに、理由もなく自分に厳しい「習慣」を課していたりします。 それで息苦しくなっていたり、生きづらくなっていたりすることがあります。
自分をしっかりさせようとか、自分をぶれさせないようにしようと考えることがあるかもしれません。 ただ、それがあまりにも極端すぎると思考が固定され、柔軟性が失われて頑固になりがちです。 そしてその傾向が健康を損なわせる場合もあります。
できないことには“こだわらない”ことも大切です。 難しいことを成し遂げて達成感を味わうことも一つの喜び・楽しみですが、だからといってそこに“こだわらなくても”いい。
自分に厳しくするのが当たり前になっていて、つねに自分を統制した生き方になっていると、自分は本当は何をしたいのか、本当は何を欲しているのか分からなくなります。 そしてそれゆえ、人との関係もよく分からない状態になりがちです。
人にとても優しい人は、「友達や知り合い全員から好かれなければいけない」という強迫的な考えが生じることがあります。 友達が10人いたら10人全員から好かれないと自分は人間としてダメなんじゃないかと考えてしまう。 10人のうちのたった1人でも自分のこと…
自分自身に厳しい生き方をしている人は、それを自らしているわけですから、自分だけがすればいいことです。 相手にそれを強要することではありません。 自分に厳しい生き方を課している人はたいてい周りにいる人に、例えば職場の人や友人、配偶者や子どもに…
自分を甘えさせることができなくて辛(つら)くなってしまう、という人はとても多くみられます。 どうしても自分に厳しくしてしまい、これをやり遂げなければ自分の価値はない、とか、結果を出すまで頑張り続ける、といったような傾向があります。 もちろん…
周りの仲間が悪いことをやってる中にいて一人、その悪いことをやらないといった意志の強さや自己規範の厳格さをもっている人がおられます。 とはいっても、まったく悪いことをしてないのではなくて、自分で「これは良くないことだ」と決めたことについて徹底…
自身の仕事への姿勢を厳しく律している人もおられます。 弱音を吐かないとか愚痴を言わないとか、またはお金をいただくからには期待以上の成果を出すとか。 ご自身がそういう考えで仕事をされるのはそれで結構だと思います。 だた、そうした自身への厳しさを…