精神分析
「心理学」という学問を知るには、さまざまな書籍を読めばその概要をだいたい学べます。理解できるかどうかは別として。 しかし「心理」を知ろうとしたら、専門家と対話をしたり、カウンセリングを受けるなどして、人と直に接して感じとっていく必要も追加さ…
私たちは自身の意思でも行動していますが、意思とは無関係に、無意識の衝動から行動している時もあります。 それゆえ、頭のなかで「こうしよう」と考えているのに、実際にやっていることは別のことだったり、意図したことと異なることを言っていたりします。…
「普段の行ないが悪いからこうなるんだ」と言ったり、言われたりすることがあります。 ほとんどの人は自身がしている「行ない」を気にかけていません。 ハッキリとした意識をもって行ないをしているのではなく、ほぼ自動的といってもいいほど意識を関与させ…
自分や相手の心理を読み解く時、「おそらくこういう理由なんじゃないか?」と、もっている知識を振り絞って考えていると思います。 それで納得できればそれでいい。 ところがそれで納得できずに、相変わらず「どうしてなのか?」と疑問がおさまらない場合も…
幼い子どものなかには“おしっこ”に行きたいのをすごく我慢して、ぎりぎりになるまで行かないという子もいます。 「行ってきたら?」と言うと、「いい、平気」とか「大丈夫」と言う。 親や先生が心配になって「行ってきなさい!」などと強く言ってしまう人も…
「心もからだもキレイに」といったことがよく言われますけど、心をキレイにしようと努力している人ほど、心の中はイライラしていたりします。 なかには、イライラするから心をキレイにするのだという人もおられますが、キレイにしようと努力すればするほど、…
「自分の心理」は本を読んでも他人に聞いても分かりません。 当たり前のことですが、本には私個人の心理は書かれていないですし、他人が私の心を読めるわけではないですから。 もし、他人から「あなたはこういう心理があります」などと指摘されれば、「いえ…
精神分析には「肛門期」という概念があります。 「肛門期」というのはいわゆるトイレット・トレーニングの時期のことです。 トイレに行きたくなった時にその場では我慢して、トイレに入ってから排出する、ということを学習しています。 それを感情に当てはめ…
人を助ける仕事をしている人は、自分がなぜ助けるのかを自身に問い、もっと深く考えていくことが必要です。 そういう自分に問う行為が、人を助ける仕事をするうえで、良からぬ方向にずれていってしまうことを防いでくれます。
どうして私はこういう性格なんだろう?と悩んでいる人は少なくありません。 もともとそういう傾向があったのかもしれないし、もしかしたら何かがあってそうなったのかもしれない。 表面的な理由は簡単に推測できますが、実際のところはわからないものです。 …
フロイトの作り出した心的構造論に、有名な「イド、自我、超自我」というものがあります。 簡単に言えば、イドは衝動で、自我は意志で、超自我は規範意識です。 この概念によって、心を単純化して理解することができるようになりました。たとえばこうです。 …
心理カウンセラーは、自分自身が心理カウンセリングを受けることによって、自分のことをもっと深く知っていくことが必要です。 自分のことを深く知らないでカウンセリングを行なおうとすれば必ず問題が生じます。 たとえば、カウンセラー自身が家族のことで…
なんらかの夢を見て心配だなと感じるときはご相談ください。 私がおこなっているのは夢診断です。夢占いとは異なります。 こういう夢を見たら現実にはこうなるとか、ある生き物や場所が出てきたら現実にはこんなことを暗示しているといったことをするのでは…
心理療法家や心理カウンセラーは患者の病気だけを診るのではなく、その人の生活や歴史、思考や傾向といった様々な部分を診ていき、それを語り合っていきます。 そうすることで、患者自身がどこでつまずいているのか、何が問題となっているのかに気づき知るこ…
精神的な健康についてご心配な方は、その具合や状態を診ますのでご依頼ください。
医者の能力は、症状と病気とを結びつけること、つまり症状から何の病気なのかを判断することです。 心理療法家の能力は、行為や発言と心理的問題とを結びつけること、つまり行為や発言から何の問題を抱えているのかを判断することです。
心理を知らない状態で自分を知ろうとしても、探れば探るほど自分のことが分からなくなってきます。 心がどういうものかがわかっていないのですから、案内人なしでは心の世界の中で迷子になってしまいます。
トラウマなどを治すための心理療法や心理カウンセリングをやっていく上で、患者が記憶の中にあるものを“すべて”を思い出す必要はありません。 そもそもやろうとしてもそれは不可能です。 患者が過去の重要な記憶を“すべて”思い出さなくても、いま感じている…
理論をもちだして「あの人は今こういう心の状態だ」と言ったり、「あの人はこういう精神状態にある」と言うのは、少し勉強すれば誰にでもできます。 それよりも、相手がどうしてそうなっているのかを自分の知識を挟まずに、相手を尊重して素直に話を聴く方が…
相手の抱えている問題や悩みに対する解決策はパッとひらめくけれども、自分のこととなるとどうしてよいかわからない、というのが人間です。 恋人関係や夫婦関係、親子関係などは特にそうです。 そうしたことを理解するのに深層心理学や精神分析、分析心理学…
人間の心や精神はわかりやすい部分もあれば、わかりにくい部分もあります。 そして、一般には全く理解することができない部分もあります。 それで私たちは相手の言動や態度・姿勢を見聞きした際に、「あの人はよくわからない」などと言ったりすることになり…
「自分の深層心理を知りたい」と考えておられましたら、深層心理学の専門家に自身の話を聴いてもらうことが良いと思います。 反論も否定もされずに長期間じっくり聴いてもらう。 そうすると通常の意識には上がってこない自身の深い部分が感じられてきます。 …
夫婦喧嘩などをしますと、旦那さんあるいは奥さんと口をききたくない、なんてこともあります。 これは意識的にわざとやることでして、顔も見たくないし話もしたくないから口をきかないというわけです。 一方で、これとは異なって、相方と話そうとするのだけ…