症状
症状を完璧に治そうとするのではなく、ほどほどにして、症状と付き合っていくくらいの心持ちでいることが適切です。 そういう状態でいることが症状の軽快につながります。
患者自身が、病気とはどういうものか、病気になるとどのような状態になるのかをしっかりと理解することが大事です。 それは、原因が何かとか、ストレスが問題だとか、身体の内部がどのような状態になっているとか、細部をみる医学的なことだけではなくて、「…
症状には、それが出ている理由があります。 「その理由が何かを知りたい」という探求欲のある人と、「そんな理由などどうでもいいから薬で症状を早く抑えたい」という人がおられます。 彼らは神経発達による意識構造が異なります。 探求欲が見られる場合、そ…
身体が不調でしたら相談してください。 なんとなく具合が悪いとか、どうも体調がすぐれないという場合に、話にいらしてください。 我慢をせず、無理をせず、安心を得るためにいらしてください。
病気や症状を治していくことも大事ですが、それ以上に自身の状態のつらさを聴いてもらうことが大事です。 聴いてもらうことで、自分以外の人にこのつらさや苦労がわかってもらえたという感覚を得られることが救いになります。 さらにその救われる感覚が病気…
心の病には、幼い頃には発症しづらく、大人になってから発症しやすいものがあります。 なぜ大人になってから発症するかというと、幼い時期は精神に柔軟性があるからです。 こんな目に遭うのは自分が悪いからだと思い込んだりするなど、辛いことがあってもそ…
日々の勉強や研究、仕事や作業などを頑張りすぎて心身の具合を悪くされ、症状が治らず慢性的になってしまっている場合が多くみられます。 また無理が高じて、死にたくなってしまっている人も多くみられます。 自分に対する厳しさや頑張りを緩(ゆる)められ…
どんな症状でも、それが身体に出ているということは、それを出すだけの力を自分がもっているということです。 その力こそが自己治癒をおこなう力でもあります。
ゆとりがなくなってくると精神が不安定になります。 そういう状態になると人によっては症状が出たりしますので、ゆったりとした生き方をするように心がけるといいでしょう。
病気になった場合に身体は自分自身を治そうと動きだします。自分を治す仕組みが身体のなかにあるからです。 その治癒過程では、いわゆる「症状」と呼ばれるものが出ます。熱が出たり炎症が起きたりなど、私たちが苦しんだり悩まされたりするものですが、それ…
症状は何らかの目的があって出ていることが多いものです。ほとんどの場合は本人に自分の現状を知らせるために出ています。 どのような現状を知らせるかといったら、「何かに対して無理をしすぎている」ということです。そして「自分自身を守りなさい」という…
困難に対して、「こんなことで私は負けない!」と気合を入れることもあるでしょう。そういう気持ちも大切です。 しかしその一方で、困難に“対抗”しようとしてばかりいると攻撃態勢が維持されますから、普段の生活でもイライラが起こったり、人に対してケンカ…
症状が生じている場合、多くの人は自分の気性や感受性、生き方が症状を引き起こしたとは考えたくありません。 なぜなら、自分自身が責任を負うことになるからです。 これまでの自分を省みて、何が良くなかったのかを見つめなければなくなるからです。それは…
病気や症状の発症が心配でしたら、その気持ちを語りにいらしてください。
神経症には性格神経症と症状神経症の区分けがあります。 治療者はこれを詳しく学習・理解しておくことが必要です。 そうすることによって患者さん、あるいは相談者の言動や精神状態に寄り添っていくことが可能になります。
人は、自分のことをもっとわかってもらいと切実に感じていたら、自ら心身症状をもつくりだします。