治療
症状に苦しんでいる人は、症状を生み出している自身の心の悩みを解決するよりも、「早く症状を取り除きたい」と願うのは当然だと感じます。 本来であれば、自身の生き方を見直すといった長期的な治療に目を向けるのが大事なのですが、実際にはなかなか難しい…
過去のつらい記憶が蘇ってきますと、現実につらくなりますから好ましくないことのように考えてしまいます。 しかし実際には、つらかったことを自身に思い出させることで、そのつらさを軽減し処理していこうとする回復のための作業をおこなっています。 記憶…
患者のこれまでの生活史や現在の生活状況を丁寧に聴いていき、患者に生活環境や生活態度を少しでもよくしてもらうことが、心理カウンセラーのおこなっていることの一つでもあります。 その「生活環境や生活態度をよくしてもらう」ことで病気や症状を治す力が…
治療においては、「病を見るより人を診る」ことが根幹です。 その人の人間そのものを診ることが、病気にどのような意味が含まれているのかを教えてくれて、どのように治したらいいのかを教えてくれます。
心が病んでいる状態や精神症状を治していく際には、具合が悪くなった経緯や、本人の人生の歩みついて十分にお聴きしています。 そういうことをお聴きしていますと、相手のことがよくわかり、治療者の“治してあげる”といった態度が間違っていることに気づきま…
「治る」ということも大事ですが、もっと大事なのは「どう自分が生きるか」ということです。 “どういうことが自分の人生なのか”がわかってくると、心身の調子も変わってきたりします。