心理的距離
「こじらせ女子」という言葉が以前から流行していますが、こじらせてしまう女の人たちのなかには、発達に問題を抱えている人が結構いるのではないかと思われます。 たとえば、男の人との心理距離をうまくとれなかったり、相手の立場になることや未来を推測す…
「人間関係がよくない」と言う若者のなかには、一般的な対人関係の仲の悪さではなくて、自身を護(まも)る術(すべ)を知らないがゆえに、人との関係がよくない若者がおります。 どうやって自身を護るのかを知らないので、不用意に自分をさらけ出してしまい…
精神的に健康な人は、人に対して「こうしたらいい」などとあまり言いません。 相手を尊重し、同等の立場で、かつ適切な距離を保っていられるからです。 とくに「こうしたら幸せになる」とか「こうしたらお金(収入)が増える」などといったことは言いません。
恋愛体質とか愛人体質という言葉を遊びで言っているぶんにはいいですけれど、それで実際に悩んでいる人もおられます。 恋愛体質や愛人体質といったものは一種の愛情飢餓状態であったり、家庭のトラウマ(虐待トラウマなど)がある人にみられたりしますから、…
自分に興味をもってもらえることは嬉しいものです。 ただ、それが行き過ぎてあんまり根掘り葉掘り聞かれると、今度は逆にちょっと嫌だなという気持ちが出てきます。 そうすると自分を守るような態勢をとるようになって、自分のことをあまり言わないようにな…
幼い頃から「私は一人なのかな」という気持ちをもっている人もいます。 幼いながらに人との関わりにぎこちなさを感じていて、孤独を何となく感じる。 もちろん親もいるし友達もいるのだけれども、言葉では表現しづらい孤独感を感じていたりします。 しかし、…
恋愛もしたいし、好きな人もほしいけれども、恋愛がうまくいきそうになるとその状況を避けてしまう。 相手の何が嫌とか、相性が合わないとかでもないのに、相手との距離感が近くなると、その人との距離を取ってしまい、どうして自分はこうなんだろうと悩んで…
人との境界(物理的・精神的な境界)をつくれること、そして時間の境界をつくれること、これらが健康でいるために重要な要素です。
悩んでいる人を助けてあげたい、助言をしてあげたいと考える人は多くみられます。 ただ、相談を受ける知識や技量がないのに、その人の悩みを聞くなどして相手の世界にむやみに介入すると、相手の悩みの深さ、言い換えれば、つらさや苦しみや葛藤の粘着に巻き…
相手からとやかく言われると、「わかった、わかった、もういいよ」などと言ってしまう時があります。 もちろんそれは「あなたの言っていることは聞きたくない」という意味です。 自分が守っている心理防衛線を越えて相手が入ってこようとするならば、自分が…
一緒に居ると落ち着く、という人がいますでしょう。 そういう人はこちらの何気ない話をさりげなく聴いてくれて、かといって、こちらの心の中にズカズカと入り込んで色々と聞き出そうとしない、そういう距離を保っていてくれる人なのかもしれません。