強迫性
あの仕方でうまくいった!という経験をもつと、その仕方を繰り返しするようになります。 そして徐々に自分のなかで決まりごとをつくっていき、生き方の型が固まってきます。 これはこうするとか、こういうことはしないとか、こんな時にはこの方法をとるとか…
生きている実感を得るのは、人にとって重要なことらしい。 無難に生きている間は、過剰な刺激を得なくても、楽しめる程度の刺激を得ていれば、生きている実感を得られます。 ですから楽しめる以上のことをしません。 仕事は大変だけどやりがいがある、といっ…
強迫神経症や強迫性障害の程度まではいかなくても、強迫傾向をもっている人は多くみられます。 軽い強迫行動が生じるせいで、数回程度、確認作業を繰り返したりします。 軽い強迫観念が生じる場合には、数回程度、同じ質問を繰り返したりします。
感受性の高い人、繊細な人、意識敏感あるいは過敏の人は、ニュースをできる限り見聞きしないようにすることを勧めます。 毎日、ニュースの情報を見聞きする生活を送っていると、毎日、感情を揺さぶられることになり、精神や心身の具合を悪くしてしまいます。…
雑誌のダイエット記事や企業のダイエット広告について、一般的に読んだり見たりしても大きな心理的影響を受けないと思われます。 しかし、感受性が強い状態であったり、精神的に健康な状態でなかったり、あるいは生きている環境が本人に合っていないと感じて…
日本人の多くは強迫傾向をもっていますから、どうしても突き詰めて考えすぎてしまい、心身の調子を崩してしまう人もおられます。 ですから心理療法の目標の一つとしては、考えを曖昧なものにできるように、漠然としたものに耐えられるようにしていくことです…
自分の一番希望していた大学に入学できず、違う大学に入学し、その大学を卒業してからも、入学したかった大学のことで未練や後悔が残って悩んでいる人は多い。 そして、その未練や後悔のために今の自分を台無しにしている人も少なくありません。 未練が残っ…
きちんとしなくてもそれほど支障は出ないのだろうけど、きちんとしないと気が済まないという場合があります。 これを片づけないと落ち着かないとか、ちゃんとしておかないと自分のなかで許せないとかね。 広い目で見たら大したことじゃないんだろうけど、ど…
完璧主義な性格を変えていきたいという人はご相談ください。
この食べ物が体に良いといわれるとそればかり食べたり、この食べ物が体に良くないといわれると、それを食べるのをスパッとやめたりする。 テレビ番組や本の影響を強く受けている人に多いですが、そういう「良いか悪いか」でしか考えない極端な考え方や、強迫…
わけもなく不幸が続く人も世の中にはおられます。運命というか運が良くないというか、こればかりはどうしようもなく可哀相に感じます。私もできることといえばその人のお気持ちをくむことばかりです。 一方で、ご自身の日々の行為が元で不幸なことが起り続い…
お子さんが、家ではトイレで用を足せるのに外ではトイレで用を足せない、ということでお悩みの場合はご相談ください。
こだわりをもっていることで自分のする仕事の質を高めたり、人の役に立つことができたりします。しかし、こだわりが強すぎれば周りの人に迷惑をかけたりすることも起こります。
人と自分を比較しなくなりますと、「これをしなければ」「あれもしなければ」という焦る気持ちも減ってきたりします。 ただ、人と比較しないでいることは難しいことです。 焦る気持ちを抱えている場合の問題は、たとえば、人から「そんなに頑張らなくてもい…
数十年前に転職を繰り返していたら、ただの「根性なし」と思われていました。現在は転職を繰り返しても、あまりそういうふうには見られません。 派遣業態も広まったし、正社員を望まない人もおります。また会社の倒産があったりとか、職を変えて自己躍進を求…
人に気をつかえるのは人間としてすばらしいことです。 ただ気をつかうことが身につきすぎてしまって、自分の意志とは関係なしに、あまりに人に気をつかうようになっていると、人と一緒にいるだけでも疲れてしまいます。 気をつかうのを程ほどにしておければ…
女の人で、美(美しい顔や美しいスタイル)をあまりにも追求し続ける人もおられます。 そういう人のなかには、つらい生活を送ってきたりして、そのつらさに対する凄まじい怒りや嫌悪を溜め込んでいる人もいます。 そうした感情をどうにかしようとするのです…
新しいことを始めるのに、または新しい気持ちに切り替えるのに、今もっているものや過去から引きずっているものを捨てなければならないということはありません。 過去を引きずっているから自分が変われないのではなくて、過去を無理に切り捨てようとしたり、…
完璧な自分なんてつくれないですし、完璧な人間もこの世には存在しません。 しかしながら、そういう完璧な状態をどこかで望んでしまって、自らを苦しめていたりします。
引きこもる生活になりますとだいたい昼夜逆転の生活になります。 そして夜になって親御さんが寝ようとすると、たいていお子さんが寝室にやって来て、親を寝かせてくれません。 「俺の話を聞け!」ということを言ってきます。 親御さんは「なぜこんな夜中に?…
女の人に多く見られることですが、抱えている何らかの心の悩みが体の悩みへと替わったりします。 本来なら、心の悩みをそのまま悩めればいいのですが、それが苦痛だったり、悩むことに耐えられない場合には、体のことで悩むように悩み事がすり替えられてしま…
総合職や営業職の女性のなかには、「私はどんなことにも頑張ってきた」、「私は誰にも負けなくない」という雰囲気がとても出ている人もいます。 男性と対抗しようとする「競争心」が過剰で、強迫的ともいえるほど勝ち負けや優劣にこだわります。 そういう彼…
問題があったら、これを解決しなければならないと考えてしまうのも強迫性格です。
自分を甘えさせることができなくて辛(つら)くなってしまう、という人はとても多くみられます。 どうしても自分に厳しくしてしまい、これをやり遂げなければ自分の価値はない、とか、結果を出すまで頑張り続ける、といったような傾向があります。 もちろん…
人から「そんなことにこだわっていても良くない」と言われて、「そりゃそうだ」と納得して、そのこだわりをパッと止められたらいいですけれども、たいていは本人の意志ではどうにもできません。 強迫性がありますから。 そのこだわりを無くせれば生きやすく…
人生は大変なものです。ですから人生をまじめに考えはじめるとすごく大変になります。 あれこれ考えてしまって、その考えてしまうことから抜け出せなくなり、つらくなってしまいます。 ですので“いい加減”に考えるくらいがちょうどいい。 とはいっても、「は…
焦ってしまう傾向があったり、自分を急(せ)かす傾向がありますと、「ゆったりしましょう」と人から助言をされても、何かを考えはじめたり行動しはじめたり、悩み始めたりして心身を休めることができないものです。 たとえ横になって寝たとしても心が休まっ…
家族の問題や自分自身の深い悩みに直面するのを避けるために、「仕事が忙しい、忙しい」と走り回っている人はたくさんおられます。 また、そういう人のなかには「忙しい」という言葉を「心を亡くすから」という理由で使わずに、意識して「バタバタしている」…
「私は世の中の役に立っていない」。 こういう自責的な悩みで苦しんでいる人もおられます。 「世の中の役に立たなければいけないのに、それができていない私は生きている価値がない」と強迫的に考えてしまいます。 これは自身に対する厳しさが強化されたせい…