納得できる話をしましょう

脳神経から精神状態を理解する

恋人から見捨てられる不安と失恋の恐怖

両親の仲がとても悪く、そういうのを見て育ってきた人にとって、「見捨てられ不安」が強く出る場合があります。

両親がいつも喧嘩して、母親が毎回泣きながら生活しているとか、父親が毎日のように怒鳴っているとか、そうした「安定しているはずのものが崩れている」、言い換えれば「安心していられる感覚が失われる」ような体験を繰り返し目の当たりにしていると、精神や人との関係が不安定になっていきます。

たとえば、恋人ができてもすぐに別れ話をされるのではないか、といった不安が出てきたりする。

少しの不安であれば何とか自制することもできますが、すぐに不安が高じてしまうので、そうなるとどうにもならなくなって、いてもたってもいられなくなります。

恋人と別れること、言い換えれば失恋することは何としても避けたい、そうした焦りから、相手を詮索したり、試したり、束縛したりしてしまい、恋人と衝突することが多くなります。

そのうち関係がこじれてきて、実際に別れをきりだされることで不安が現実になる、厳密にいえば、無自覚に不安を現実化させることがあります。