世の中の人が言っている「引き寄せの法則」というものは、少し意地悪な見方をすれば、「自分がいい思いをするための方法」ということでしょう。
望んでいた経験ができたり、会いたい人に出会えたり、願っていた出来事が起こったりして、「これぞまさに引き寄せの法則だ」というのを聞くと、どうも自信過剰かつ利己的に聞こえてきます。
というのも、その体験自体は喜ばしいことですが、他人はその体験をできる人もいればできない人もいますし、また、自分が体験できたということはその陰で体験できなかった人も出てくるわけです。
体験できない人、あるいは体験をしないでいてくれる人がいるからこそ、自分が体験できるわけで、それを自らの力で「引き寄せた」ということが自信過剰、そして利己的に聞こえるのです。