加藤直樹の深層心理

神奈川県大磯町にあるヴェール心理カウンセリング TEL 0463-62-0325

感動をしたくて文学や映画などを鑑賞する行為

「感動したいな」とか「涙を流したいな」と感じたときに、文学や映画などを鑑賞して自分の気持ちを解放したり、快感を得たりしている人もおられるでしょう。
この作用は皆さんもよくご存知の「カタルシス」でして、日本語では一般的には「浄化」と訳されています。

文学や映画の鑑賞時にはその世界に入り込みますでしょう。自分がこの現世界を少し離れるわけです。だからこそ楽しめたり、あるいは悲しめたりする。
とくに感動する物語の場合は強烈に心を揺さぶられます。涙を流すほどです。それによって心が洗われる。

これがカタルシスの素晴らしい面だとすれば、その反面もあります。
それはどんなことかというと、気持ちがスッキリするので真からスッキリしたと考えてしまうところです。

涙を流してカタルシスを起こしてしまうと、自分の中にあるモヤモヤした問題がなくなったように感じてしまうので悩みを深く考えないで済んでしまう。

しかし、もちろん現実には悩みは無くなっていないので、また同じ問題に悩まされるというわけです。
だからといって、悩みを考えてばかりいるのもまた良くない。このバランスが難しいのです。