自分の状態に病名をつけてしまうと、どうしても“それ”にとらわれてしまいます。
たとえば、うつ病などといった気分障害の診断名がつけられると、「うつ病を治すためにはどうしたらいいか?」「うつ病から回復する方法は?」という観点だけから自分の身体を診るようになってしまいがちです。
しかし、その人にはうつ病じゃない部分もあります。
その「うつ病じゃない部分」を育て大きくしていくことが治療につながるわけですが、その「うつ病じゃない部分」が切り捨てられて考慮されなくなってしまうと、治ることから遠ざることになりかねません。