「心と身体はつながっている」などと皆さんよく言われますが、実際に自分の身に起こったときには、そのように考えるのは難しいものです。
といいますのも、身体に何らかの症状が出たときに、「この身体症状は心の問題から出てきている症状だから、心を治せばいいんだ」とは普通は考えません。
「身体の具合が悪くなったので身体を治そう」と考えるのが一般的です。
あるいは「この症状であれば、心も一緒に治す必要がある」と考えることもなかなかありません。
たとえそう考えたとしても実行まではしないものです。
「心のこと」を考えずに病院に行って、「この症状を治してください」と医師に言って、薬をもらうことがほとんどです。
そういうふうにして、心に関わりをもつことを何気なく避けています。