葛藤
あることが万全になった状態からでないと、次に何かを始めようとしない意識状態があります。 気分が万全になったらこれを始めようとか、自分がふさわしい人間になったらこれをしようと考えている。 それゆえ、気分が万全にならない限り、あることをずっと始…
自分の心を直視するのはしんどいことです。しんどいからこそ自分を顧みないように自分の思い通りにしようとします。 同じように、自分が老いることも直視するのはしんどいことです。しんどいからこそ自分を顧みないように若いときの感覚でいようとします。
みずから「私は個性的だから味方も多いけど敵も多い」と言う場合、自分でそう言うからには、個性的であることや人から嫌われていることについて葛藤があるのでしょう。 葛藤があるからこそ、そういう気持ちが言葉に出てくるわけですから。
子どもを育てているときにつらく感じるのは、子どもに手がかかったり、自分一人だけの時間がつくれないからといった理由がありますけれど、一方で、子どもをみていると、親が自分自身を見つめなければならなくなるのでつらくなるという理由もあります。
「甘えたくても甘えられない」性格になってしまっている人もおられます。 甘えたい気持ちはあるんだけどどうしても甘えられなくて、その葛藤で苦しんでいる。 これは軽い神経症のようなものでして、自分の気持ちをどうも素直に表現できません。 だから、人に…
「今の自分を変えたい」という考えがあることは、裏を返せば、「今の自分は嫌い」あるいは「好きじゃない」ということですから、今の自分を自分が受け入れていないことになります。 また、自分を受け入れるか受け入れないかの葛藤の最中にいる人もおられるで…
人間性が育ってくると「人としての悩み」が起こってきます。 「私は人としてどうなのだろうか」といった疑問や、「私は大人げないのか」といった苦悩・葛藤などです。 精神的成長とともに何度もこうした波がやってきます。