楽しめない
自分がわからない状態、これが自分であるというまとまりがなく、自分があちらこちらに浮遊しているような状態、それをアイデンティティ拡散といいます。 いまSNSでは、自分のしていることを世に知らせたい、広めたい若い人たちがたくさんおり、そんな彼らが…
無理して頑張ることは時として結構なことですが、ただ他方で、自分が楽しむような生き方をしていないと、なにかにつけて相手と比較してしまいがちになります。 たとえば、私は頑張って働いているのに、あいつは大して働いてないと感じたり、私は尽くしている…
生まれながらにしてかどうか分かりませんが、生きる方向の活力が希薄な人というのも、多くおられるのだろう、と私はよく思います。 何があったわけでもないけれど、生きる方向の活力が希薄であるがゆえに、世の中を冷めた感じで見てしまい、みんなと一緒にな…
自分は楽しい、あるいは楽しめるということは、その陰で、楽しくない、あるいは楽しめない人たちがいるということです。 楽しくない部分を背負ってくれている人たちがいるからこそ、楽しめる人たちがいます。 その立場はつねに変化し、誰でもどちらの立場に…
親からひどいことを言われたり、ひどい扱いをされてきた人は、親を憎み恨むようになりますから、親が自分に望んでいるだろうと思われることを打ち砕くことが多くなります。 それで学校を辞めたり、親の嫌がる職に就いたりする。 そのことによって表面上、親…
流行に流されることを楽しめる時もあれば、楽しめない時もあります。 楽しめる時には楽しいことであり、楽なことでもあります。 楽しめない時には流行に流されることを色々考えてしまったり、色々な気持ちが生じてくるでしょうから、そのような時には私にご…
「もっと人生を楽しんだらいいのに!」と言う人も世の中にはおられます。 しかし世の中には「楽しめないからつらいんだ」と感じている人もおられます。
人は原因がはっきりしないものについてはモヤモヤして、とても不安になります。 だから、なんとかして明確な原因を見つけ出そうとします。 「私がこうなのはなぜか?」とか、「あれがいけなかったんじゃないか」とか。 そうやっていろいろと考えてしまう気持…
摂食障害においては大量に食べては食べたことを後悔して、食べたものを吐き出すということを繰り返します。そういうことを毎日繰り返しますから、ものすごく苦しい。 ただそれに伴って、「私は毎日何をやっているんだろう」とか、「私は人間として最低なんじ…
「何をしても楽しくない」と感じるのでしたら、語り合いながら一緒に心のなかをみていきましょう。
親からひどいことを言われて育ってきて、それで人生を楽しむことができないという人も少なくありません。 そして、自分が結婚して子どもができたときに、同じような悪影響を自分が子どもに与えてしまうのではないかと心配する人もおられます。 そういう人た…
自分に厳しくするのが当たり前になっていて、つねに自分を統制した生き方になっていると、自分は本当は何をしたいのか、本当は何を欲しているのか分からなくなります。 そしてそれゆえ、人との関係もよく分からない状態になりがちです。
引っ越しや就職など新しい環境に入った時、“うつ”になるのは当たり前のことです。 今までの生き方や生活態度が環境と合わなくなり、通用しなくなるのですから、これまで自分がつくり上げてきた秩序を保てなくなり、身体的にも精神的にも一時的に調子が狂いま…
親しい友人や先輩に「人生って何だろう」と訊いても、大抵は、「そんなことで悩んでもしょうがないよ。それよりも楽しく生きよう」とか、「考えても分からないことは諦めて、今できることをやればいいんだよ」などと言われた経験のある人も多いかもしれませ…
「楽しめる」というのは、意識が自分の外に向いている時です。 あそこに旅行したいとか、こっちで食事したり買い物したいといったように、そういうことが「楽しい」と感じるときは意識が外界に向いています。 ところが意識が自分の内に向いている時は、何か…
生きていることについて悩み始めますと、妙に世の中に覚めてしまって、みんなと楽しめないということが起きます。 くだらないことを楽しめなかったり、あほらしいことを面白がれないといったように、世間や社会の中に入っていけなくなってしまう。 たとえば…