我慢・忍耐
都会に住む人たちが豊かさを享受し、その下支えを地方の人たちがしている。 先進国に住む人たちが豊かさを享受し、その下支えを発展途上国の人たちがしている。 これは社会でよく言われることです。 誰かが裕福でいるということは、誰かがその反対側を担(に…
我慢強い人もいれば、我慢がなかなかできない人もいます。 我慢がなかなかできない人に「もっと我慢をしなさい」と言っても、あまり意味がありません。 「もっと我慢をしなさい」と忠告して効果が出るのは、もともと我慢ができる人に向けてです。 我慢がなか…
仕事において、自分自身に強い圧力(ストレス)をかける人もおられます。 たとえば目標必達とか売り上げ倍増とか、あるいはどこそこに勝つとか己に勝つとか、あるいはお客や従業員のために仕事を一日も休まないとか。 そうした自己圧力(ストレス)が強いあ…
「人間関係をよくするには、自分を変えないといけない」と言われることがあります。 しかし、人間関係で悩んで相談に来られる人は、以前から自分を変えようと努力してきていることが多い。 その忍耐強い努力にもかかわらずうまくいかなくて、つらくなって様…
神経や気を非常につかう状態、言いたいことも言えないような我慢を強いられる状態が長く続くと、人によっては喘息(ぜんそく)が生じる場合があります。とくに女性にみられます。
どんなに頑張っても全然うまくいかない、報われないといったことがあります。 そういう場合、確かに努力や我慢はしているんだけれども、頑張る方向がズレていて、的が外れていたりします。 たとえば「自分のことをわかってもらいたい」という気持ちが優先し…
困っている時は我慢したり耐えたりせずに相談してください。
全身に地図のような蕁麻疹(じんましん)ができて、かゆくて眠れないという人はよくみられます。 深夜に一時的に生じて日中は生じないという人もいれば、慢性になってしまいずっと生じている人もいます。 この蕁麻疹の背景には、無理のしすぎ、我慢のしすぎ…
苦しみやつらさを踏ん張って耐えることによって、人は鍛えられる面があります。 けれども苦しみやつらさが強すぎれば人格は歪んでしまいます。
世間では「悔しさをバネにして頑張った」と言われるのよく聞きます。その本人にとっては悔しさを糧に活力を生み出したのでしょう。 それもある程度は大事なことですが、しかしあんまり悔しさがつのってくると、心が腐ってしまうこともあります。 悔しいとい…
長い間、自分自身の感情にフタをしてきた人のなかには、自分を犠牲にして相手に尽くすようになっている人もおられます。 しかも、それが強迫的になっていて、「私がどんなに大変で辛かろうとも、相手を幸せにしなければならない」と頑なに信念を貫こうとしま…
「言いたいことを言って嫌われたらどうしよう」とか、「何か言って、関係がこじれたらどうしよう」と考えれば、言いたいことがあっても実際には言えないものです。 また、言いたいことを言って人間関係が悪くなっている知り合いをみると、なおさらそう感じる…
「自分が我慢することによって周りの状況をうまくおさめる」というのは、たしかに、成熟した大人の対応としてふさわしいと思います。 ただ、それがあまりにも度が過ぎて「自分が我慢すればいいのだ」、「自分さえ我慢すれば周りがうまくいく」とひたすら耐え…
「その場の空気を壊したくない」と考えて、嫌なことでも我慢してその場をやり過ごしている。 そうしたことが積み重なっていて、気分も重く、気持ちもつらくなっていましたら、語りにいらしてください。
我慢をしすぎたり無理をしすぎたりして、胃潰瘍や十二指腸潰瘍になっている場合に、本来であれば、その我慢や無理のしすぎをやめるのが療養・養生となります。 ところが、我慢や無理のしすぎはそのままに、症状が生じているのは自身の胃や十二指腸が弱いから…
仕事をされていて「つらいなあ」と感じていましたら、2週間に1度や月に1度でもいいですから、「傾聴」を受けて、専門家に気持ちを聴いてもらうのが健康に良いと思います。 心のなかにあるものを人に語るのです。 職場に行きたくないとか、会社を辞めたいとか…