納得できる話をしましょう

脳神経から精神状態を理解する

オイゲン・ヘリゲル『日本の弓術』を読む

外国人が「日本人ならこの本を読むべきである」と言うのが、オイゲン・ヘリゲルの『日本の弓術』という本です。

弓術(弓道)といえば、誰でも「弓で的を射るもの」と考えます。

「的を射る」行為をするものと考えます。

ところが弓術の師範は「そうではない」と言われる。

弓は意識的に射るものではなく、矢がみずから離れて飛んでいくんだと言われる。

「的を射るということを考えたら、もうダメなんだ」と。

子どもの両親や学校に対する不満のはけ口

子どもは両親に対する不満や学校での不満をどこかで言いたいものです。

その役割が昔はじいちゃんやばあちゃん、あるいは親戚のおじさんやおばさんだった。

じいちゃんやばあちゃんのところへ行って、バーッと話して聞いてもらうと、ずいぶんと気持ちがおさまったものです。

しかし、今はそういう体験がなかなか得られず、常に両親と向き合っていなければいけないので、なかなか気持ちを吐き出す機会がありません。

恋愛がうまくいきそうになると異性と距離をとってしまう

恋愛もしたいし、好きな人もほしいけれども、恋愛がうまくいきそうになるとその状況を避けてしまう。

相手の何が嫌とか、相性が合わないとかでもないのに、相手との距離感が近くなると、その人との距離を取ってしまい、どうして自分はこうなんだろうと悩んでしまう。

 

人と比較してしまうのが自分なんだと感じていく

「人と比較しなくていいんだよ。」などと言われることがありますけれど、人と比較してしまうのが人間です。

人間とはそういうものです。

ただ他人があまり気にならない人もいますし、他人がとても気になる人もいて、そこに差はありますが程度の問題です。

ですから他人が気になる人は、人と比較してしまうのが自分なんだと、ありのままに感じていくことです。

 

寒い時期には心身や精神の活動を低下させる

私たち人間は寒い時期には心身や精神の活動を低下させることによって、自分の身を守ろうとしたりします。

ただ現代は文明が発達していますから、建物の中も暖かいですし、衣服も体温を保温するものがありますし、食べ物も豊富にありますから、自分の心身や精神が活動低下していると意識することありません。

しかし意識しなくても活動の低下は起こりますし、それを「元気がなくなった」と感じるかもしれませんが、活動の低下は人間には自然なことであり病気などではありません。

どうしてあんな人と付き合っているのかという疑問

周りにいる人から見ると、「あんな人と付き合わなければいいのに。あんな人と付き合っているから人生が良くない方向にいくのに」と感じることがあります。

しかし本人にとっては、そういう「あんな人」と付き合うことに何らかの意味があったりします。

それがたとえ表面上は悪い結果を生みだしていたとしてもです。

心理カウンセリングの過程で起こること

心理カウンセリングでは「語る人」がいて、それをじっくり「聴く人」がいる、そういう状況になります。

日常とはかけ離れた空間に二人で佇(たたず)み、そして対話が進んでいきます。

それはクライエントがカウンセラーと話しているのだけれども、同時にクライエントは自分自身と対話することになり、自分自身に隠れていた悩みや気持ちを知ることになります。

そうした時を経ていくと、見えなかったものが見えてきだし、動かなかったものが動きだしてきます。